賃貸を契約するときに、必ずと言っていいほど必要になってくる保証人。
親にお願いするのが一般的ですが、親が亡くなっている、年金暮らしなどで十分な収入がないという場合もありますよね。
その場合次に考えるのが、兄弟です。
果たして兄弟は賃貸の保証人として認められるのでしょうか?
ここでは、賃貸の保証人の条件や、保証人は誰にお願いすべきか・兄弟や友人でも保証人になれるのか、他にいない場合はどうすれば良いのかといったことについてみていきます。
賃貸の保証人は兄弟でも可能?
何かあった時には借主と同等の責任を負う保証人。
非常に重い責任を負いますから、だれに頼むかは気を使うところですね。
家賃を滞納するつもりで賃貸を契約する人はいないと思いますが、絶対に迷惑をかけないという保証はありません。
基本的には親に頼むのがベストな選択と言えます。
しかし、30代を超えていれば親が高齢のため仕事をリタイヤしている、といったことも少なくありません。
収入が年金のみという場合には、保証人としてふさわしくないと判断されることもあります。
その場合、次に考えるのが兄弟ですね。
正社員など安定した仕事についていれば充分審査は通ります。
しかし、兄弟との関係性によっては保証人を断られる場合もあります。
普段の金遣いが荒い場合や信頼関係が損なわれているといった場合ですね。
また、どちらかまたは双方が世帯を持っている場合、配偶者から反対されるということもあります。
親族との付き合い方も見直してみる必要がありますね。
賃貸の保証人は友人でも可能?
また、一般的には頼みづらいとされている友人ですが、何らかの事情で親族に頼めない場合にはこちらに頼む必要があります。
やはり普段からの信頼関係が重要になってきますね。
快く引き受けてもらえるような関係性を築きたいものです。
(条件については、後述しています)
賃貸の保証人、他にいない場合は?
賃貸の保証人として親も兄弟も友人も無理で他にいない場合は、保証会社ということになりますね。
私はとある事情で親族に保証人が頼めなかった際には保証会社を入れたうえで、友人に緊急連絡先になってもらいました。
保証人は要らなくても緊急連絡先は必要という場合があるので、人とのつながりは必要ということですね。
また、保証会社と契約することはたとえ親族がいる場合でも、保証人という重い責任を背負わせたくない場合に効果的です。
それぞれの事情に合った保証人の選び方をすることが大切ですね。
賃貸の保証人・連帯保証人の条件
今更ですが、保証人と連帯保証人の違いについて説明します。
連帯保証人は、借主が家賃を支払わなかった場合や設備を破壊したが支払いができない場合、
失踪や孤独死によって荷物を引き取れない場合に借主に代わってその責務を全うする義務があります。
これは民法の連帯保証人制度で定められていることであり、連帯保証人には貸主からの請求を拒否する権利はありません。
一方の保証人はまず借主本人に請求するよう求める権利があり、
どうしても支払いができないといった場合のみ借主に代わって支払いを行います。
つまり、保証人と連帯保証人とでは責任の重さが異なるわけですね。
では、賃貸における保証人にはいったいどんな条件があるのでしょうか?
最も重要なのは、借主が家賃を支払わなかった場合に代わりに支払いができるだけの収入があるということです。
どれくらいの収入が必要かは家賃がいくらかによっても変わります。
支払い能力を証明するため、保証人は契約の際に年齢や勤務先、年収を記入します。
場合によっては、貯蓄額を確認されることもあります。
このため、親であっても年金暮らしなど収入が十分に見込めない場合、審査が通らないこともあります。
一方で、兄弟や友人であっても安定した収入があれば審査が通ることがあります。
連絡が取れるということも重要な要件ですので、親が最も適していると言えますが、
収入面などで不安がある場合には兄弟や友達に相談してみるのもありでしょう。
保証人を2人立てることで、審査が通る場合もあります。
保証人は親族に限る場合や年収を重視する場合など、
基準は貸主や管理会社によって違うので一度確認をとってみることをおすすめします。
どうしても保証人を立てられない場合は、保証会社を利用するという方法もあります。
この場合は、借主が保証会社に保証料を支払うことによって、保証人の代わりとします。
審査はありますが基準はそこまで厳しいものではなく、保証料は2年契約で1万~3万円程度です。
この制度を利用すれば、借主が家賃を支払えなくなった場合でも保証会社が立て替えてくれるので、
最近では保証人ではなく保証会社の利用を必須にしている物件もあります。
また、保証会社が取り扱っているクレジットカードを作ることによって保証人を立てなくてよくなる場合があります。
これはクレジットカードを作る際の審査によって借主の信用をはかることができるためです。
賃貸の保証人に兄弟・友人は可能か:まとめ
いかがでしたか?ここまで、保証人の条件やだれにお願いすべきかについて触れてきました。
日本特有ともいわれる連帯保証人制度。
世界的にみると賃貸を契約する際に保証人を要求されるのは珍しいほうです。
参考:賃貸の保証人は海外でも必要なの?日本と違う各国の事情をご紹介
家賃を支払えるだけの信用を求められることは変わりませんが、日本の場合は借主本人以外にも保証を求めるということですね。
保証人は親族、友人の中から審査に通る人を選ぶ必要があります。
とはいえ自分が支払いをするのが前提ですから、責任をもって賃貸を契約したいものですね。
賃貸で保証人と保証会社は両方必要?その理由は?用意できない時には
↑賃貸の保証人関連の記事は、こちらもぜひご覧ください。
コメント