じゃがいもは和洋中に使える万能食材です。
植えてから3〜4ヶ月で収穫できて長期保存も効くため、
スーパーに並んでいない日はないのではないでしょうか。
いつでも美味しいじゃがいもですが、新じゃがの旬は3〜5月ごろです。
ここでは、とりわけキッチンの中でのじゃがいもの保存場所や保存方法、保存期間などについてご紹介します。
じゃがいもの保存場所と保存方法・期間:キッチンで最適なのは
じゃがいもの保存において、注意しなければならないポイントがあります。
じゃがいもに芽が生えた経験ってありませんか?私はあります。
また、緑色に変色したことは?
この場合、芽とその周囲、緑色に変色した部分は食べないでください。
その部分にはソラニンという毒が多く含まれています。
嘔吐や下痢、腹痛、頭痛などの中毒症状を引き起こしてしまいます。
加熱してもなくならないので、芽はしっかりとり、緑の皮の部分は深めに剥いてください。
家庭菜園で作られた未熟で小さいじゃがいもの中には
ソラニンが多く含まれているものもあるので、気をつけましょう。
よって、保存する時には芽が出たり、皮が緑色に変色しないように気をつけないといけません。
保存場所はキッチンでいいですが、高温と湿気、日光は避けましょう。
じゃがいもの保存場所と保存方法・期間:常温の場合
常温保存する場合、風通しのいい冷暗所を選びましょう。
湿気があると、じゃがいもが腐りやすくなります。
湿気を除くため、ひとつひとつ新聞紙で包む方がいいですが、
沢山ある場合は4、5個まとめたり、新聞紙を敷き詰めた箱にじゃがいもを入れます。
その上に日光遮断のため新聞紙、あるいは穴を開けた黒いビニールを被せます。
じゃがいもについた土は湿気を呼び込むため、出来るだけはらってください。
これで2〜3ヶ月は保存できます。
じゃがいもの保存場所と保存方法・期間:冷蔵庫の場合
ジャガイモは冷蔵するとデンプンが糖にかわり、甘味が増します。
ただし、冷気で乾燥すると水分が抜けてフニャフニャになってしまうので、気をつけましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、野菜室があるなら使用してください。
そうでなければ、保存容器に新聞紙を敷き詰めてから余裕を持ってじゃがいもを並べてください。
蓋は、新聞紙です。
湿気を持たないように、密封はしないでください。
うまく保存すると、1ヶ月は日持ちます。
じゃがいもの保存場所と保存方法・期間:冷凍庫の場合
じゃがいもを冷凍保存する必要はあまりないと思います。
なぜなら、冷凍保存できる期間は2〜3週間程度であり、常温保存や冷蔵庫保存の方がずっと長持ちするからです。
また、そのまま冷凍するとスカスカのスポンジ状になってしまい、食感も良くはありません。
冷凍保存したい場合は、茹でて皮を剥いてから冷凍してください。
小さくカットしたりマッシュポテトのように潰すなど、
調理の時短テクニックとしての冷凍保存を利用するといいと思います。
じゃがいもの保存場所と保存方法・期間:夏はどうする?
日本では夏場は高温多湿になりやすいので、じゃがいもを常温保存には向きません。
冷蔵庫で保存するようにしましょう。
じゃがいもの保存場所と保存方法・期間:カットした場合
じゃがいもを使っていてカットして余った場合ですが、
カットしたじゃがいもは、空気が触れている部分から黒くなってしまいます。
これはじゃがいもに含まれるアミノ酸である「チロシン」が
酸化してできた「メラニン」というものです。
人でいうシミやソバカスの原因となる色素です。
黒くなったからといって毒ではなく、食べられます。
食べたからといって顔のシミが増えるというわけでもありません。(笑)
ただ、料理の見栄えは悪くなるので、大抵は黒い部分は切り取られます。
カットしたじゃがいもが黒くならないように、タッパーなどの保存容器に水をはり、
その中にじゃがいもを入れて冷蔵保存してください。
だいたい1週間くらい保存できますが、
水の中にビタミンCが流れ出してしまうので、早めに使う方がいいです。
なお、茹でたじゃがいもはラップや蓋のついた容器に入れて
空気に触れないようにして保存してください。
この時、皮が付いている方が、皮なしのじゃがいもと比べて長期保存できますよ。
じゃがいもの保存場所と保存方法・期間:農家はどうしている?
では、農家さんはじゃがいもをどう保存しているのでしょうか?
まず、広い倉庫があるので、その中で広げて乾燥させます。
そして麻の袋にいれて保管しているのです。
こうすれば湿気も逃せて、しかも風通しも良いです。
もし、庭に倉庫がある場合はそこで保存してみてください。
ただし、夏場は気をつけてくださいね。
じゃがいもの芽がでるのを防ぐには?
じゃがいもには、休眠期間があります。
だいたい収穫後3ヶ月くらいであり、その期間を過ぎると芽が生えやすくなります。
生えやすい条件としては
気温は10〜20度で、日光や蛍光灯などで明るい場所です。
湿度は90%くらいが発芽条件ですが、それより低くても、長い時間湿度が高いところに置いておくと発芽します。
この条件を満たしてしまわないように気をつけましょう。
また、りんごと一緒に保存すると芽が出にくいです。
りんごから発せられる「エチレン」が発芽を抑える効果があるためです。
ですが、このエチレン、葉物野菜を傷ませる効果もあるので、
ほかの野菜と一緒にしないように気をつけてください。
じゃがいもの保存場所・キッチンでは?:おわりに
じゃがいもの保存方法についてや、キッチンの中での保存場所などについてまとめました。
美味しいじゃがいもを長く保存できる手助けになりましたら幸いです。
↑じゃがいもと同じくらい万能な野菜、玉ねぎの保存場所や保存方法、保存期間についてはこちらの記事をどうぞ!
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