尾道は広島県の東南に位置しており、大林亘彦監督作品の映画
「時をかける少女」 「転校生」 「さびしんぼう」 「ふたり」 や、
2010年のNHK朝の連続ドラマ小説 「てっぱん」 の情緒豊かな撮影地として有名です。
レトロな街並み、尾道水道の渡り船、坂道や階段や入り組んだ路地。
そしてあちらこちらに佇む猫たち。
港町の風情のある景色がゆったりと楽しめます。
ここ尾道には子供から年配の方まで、年間数多くの観光客が訪れています。
子ども連れの観光となると、やはり子ども中心で 「楽しめる場所」 に行こう! となりますよね。
尾道は人気テーマパークのようなエキサイティングさを求めて行く場所ではありませんが、
子どものうちだからこそ、その情緒あふれる街並みや風景に触れさせたい!
と思えるステキな場所です。
広島市内からでしたら、日帰りでも十分満喫できます。
ですが、瀬戸内海の島々の向こう側に落ちいく夕日や、
尾道水道に反射する幻想的なライトアップの光を、ぜひ満喫していただけたらと思います。
となると、やはり尾道でゆっくり夕飯を食べ、宿に一泊されるのがベストですね。
ここでは、子供連れでも楽しめる尾道観光でおすすめのモデルコース・スポットなどを地元に住む私がご紹介します。
子供連れの尾道観光のモデルコース
尾道駅周辺には、お手軽な観光スポットが多いですよ。
尾道駅周辺を中心とした観光エリアは、徒歩で十分移動できます。
子供と一緒に語らいながら家族で散策するのは、
時の流れをゆっくり感じられ,なかなか良いものだと思います。
子供連れの尾道観光のモデルコース:千光寺公園
まず 「尾道に来て、ここに行かないという選択肢はない」 というくらい有名なのが、
尾道水道や瀬戸内海の島々が望める「千光寺公園」です。
“さくら名所100選”にも選ばれている「千光寺公園」ですので、
お花見シーズンは普段よりも賑わいます。
千光寺公園の詳しい口コミや基本情報、写真などについてはこちらをどうぞ→千光寺公園
ですから、子供連れの場合は、
特に時間の余裕を持って行動されることをおすすめします。
しかしそれ以外の時期は、ひどく混雑することはありません。
千光寺公園へ行くには、ロープウェイを利用されるのが良いですよ。
約3分の空中散歩は子供もですが、
大人もロープウェイに普段乗る機会がありませんので、
わくわくした気持ちで景色を眺められます。
千光寺山ロープウェイの詳しい口コミや基本情報、画像などはこちらをどうぞ→千光寺山ロープウェイ
ロープウェイ乗り場の隣にある、良縁で人気の「艮神社」の上空を通過しますので、
御神木の大楠も必見ですよ。
ロープウェイを利用する時におすすめなのが、「おのみちフリーパス」
おのみちバス1日乗車券と、千光寺山ロープウェイ往復券と、
観光施設割引券がセットになったお得な乗車券です。
料金は おとな600円 こども300円
*有効期限1日 *購入の払い戻しはできません。
*バスの1日乗車は、指定区間があります。
販売場所は、尾道駅前バスセンター、新尾道駅バスセンター、
おのみちバス本社営業窓口、尾道好きっぷライン車内、
尾道国際ホテル、尾道ロイヤルホテルです。
また観光施設割引は、
尾道市立美術館、おのみち文学の館、おのみち映画資料館、浄土寺
などが対象になります。
子供連れの尾道観光のモデルコース:千光寺
ロープウェイで山頂駅に着いたのも束の間、
歩いて下るようになりますが、
ここからが千光寺公園の見どころと言えるでしょう。
山の斜面に建てられた「千光寺」の本堂は、必ず訪れてほしいスポットです。
千光寺の詳しい口コミ、基本情報、画像などはこちらをどうぞ→千光寺
本堂へ続く下り道は、
尾道にゆかりある作家の詩が刻まれた石が点在する「文学のこみち」になっています。
自然石に刻まれた25の文学碑、
山口誓子、松尾芭蕉、正岡子規、志賀直哉、林芙美子などの作家たちです。
一つ一つの石の前で立ち止まりながら、
意味を理解しよう などというのではなく、
子供と言葉の音や響きを楽しみながら歩きたいですね。
大師堂、客殿、護摩堂、千光寺本堂、大仙堂、毘沙門堂、三十三観音堂などを巡りながら、
子供に普段感じることの少ない、厳かな空気を体験してもらいたいものです。
お楽しみとして、お守り売り場には是非立ち寄っていただきたいです。
慣れた口調の売り子さんの話に、耳を傾けてみるのも大変面白いですよ。
お守り売り場には、たくさんの種類のお守りが並んでいます。
ダルマさんを前に傾けると目が飛び出す「目出しダルマ」。
ひょうたんの中に、願い事を叶えてくれる千手観音さまと、
小さなひょうたんが5つおさめられてあり、
本体のひょうたんと合わせて6つで、無病(六瓢)ということで、無病息災のお守り。
一つ一つが可愛いらしく、ついついあれもこれも!と目移りしますし、
お土産としてあげるのにも、いろいろと買いたくなってしまいます。
子供連れの尾道観光のモデルコース:尾道市立美術館
三十三観音堂を抜けると、次は上り坂になっていきます。
山頂展望台へ戻る途中には、
建築家・安藤忠雄氏によって設計された「尾道市立美術館」
といった人気スポットもありますよ。
尾道市立美術館について、詳しい口コミや画像、基本情報はこちらでどうぞ→尾道市立美術館
子供たちを対象にした、ワークショップを開催する日もありますので、
開催日に合わせて尾道へ行くのもありですね。
我が家では、娘が小学生の頃はよく美術館に連れて行っていました。
娘は絵本原画展や、エジプト展などが大好きでした。
基本どこに行っても、時間をかけてじっくり見るタイプだったので、
よく閉館の音楽を聴きながら会場を後にしたものです。
山頂展望台からは市内はもちろん、
天気がよければ四国連山が一望できます。
展望台の中にはレストランがありますので、
昼食は家族で絶景を楽しみながら!というのも良いのですが、
少し値が張ります。
しかし坂道を上るとかなり暑いですから、余裕がありましたら
ソフトクリームだけでも是非食べてみてください。
とってもおいしいですよ。
山の斜面に寺や家が建ち並び、坂道や細い路地もありますので、
尾道の観光には、歩き慣れた靴で行かれることをお勧めします。
子供連れの尾道観光のモデルコース:尾道本通り商店街
尾道駅を出てすぐに、ノスタルジックな尾道本通り商店街があります。
そこで、目を引く建物が、カフェ「ゆうゆう」です。
もともと銭湯「大和湯」だった建物を改装してつくられた店です。
ランチやケーキセットもありますよ。
店内は銭湯の名残があり、タイル張りの壁、古びた鏡、木の扉付きの荷物置きなど。
子供もその不思議さに後々記憶に残るかもしれませんね。
そして尾道と言えば、全国ブランドとして知られる
「尾道ラーメン」 も是非堪能してみてください。
背脂でコクをだし、豚骨や鶏がらを使った醤油ベースのスープに、平打ち麺が絡んでいます。
見た目ほどはこってりしていませんよ。
尾道ラーメンで有名なのは、老舗の「朱華園」です。
常に行列ができていると言われるほどの人気です。
外観がレトロな雰囲気で、店内も綺麗でオシャレです。
味は人それぞれ感じ方が違うと思いますが、私と夫は
「普通のラーメンだねぇ」 という意見に落ち着きました。。
でも長い列に並んで待って、やっとラーメンを食べた時は嬉しかったですよ。
子供連れの尾道観光のモデルコース:湾岸通り
その他、商店街と並行した海沿いの「海岸通り」 も観光スポットです。
尾道水道そばのベンチは、NHK朝の連続ドラマ小説 「てっぱん」 でも使用されました。
海岸通りは、カフェやチャイ専門店などオシャレなお店が建ち並んでいる通りです。
子供連れの尾道観光:日帰りの場合
コンパクトに観光すれば、日帰りでも十分楽しめるのが尾道です。
千光寺公園を楽しんだ後、尾道ラーメンを食べて、
商店街や海岸通りをゆっくり見て、お土産を買ったりして、
日が暮れかけるころ帰路につくというようなプランはどうでしょう。
子供連れの尾道観光:宿泊する場合
去年、私は尾道国際ホテルに泊まったのですが、
このホテルの自慢は 「穴子ひつまぶし御膳」です。
尾道ならではの食材と、料理長のこだわりを加味し、
穴子の風味と旨味が最高に引き立つよう、工夫が凝らされているそうです。
残念ながら、穴子が苦手な子供にはおすすめできませんが、
穴子好きだったら、きっと喜ぶこと間違いなし!ですよ。
とても柔らかくておいしくて、贅沢した~という感じです。
このホテルは尾道駅から離れているので、
ホテルに入ってしまうと近隣に店などない為、
駅近くに宿泊するというのも良いと思いますよ。
尾道観光の所要時間
日帰りでしたら、午前中10:00~11:00ころ尾道に到着し、
夕方16:00~17:00ころには帰路に着くくらいですので、
尾道観光の所要時間としては、だいたい6~7時間でしょうか?
じっくり観光したいようでしたら、1泊2日が良いでしょうね。
尾道観光で子供連れにおすすめのモデルコース・スポット:まとめ
ノスタルジックでゆったりできる街、尾道へ
子どもと是非遊びに行ってみてください。
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