子供達の夏休みが始まって、8月になるとそれぞれの会社でも夏休みがありますね。
それがちょうど8月13日から15日のお盆時期に重なる会社が多いのではないでしょうか。実家に帰ってゆっくりされる方も多いでしょう。
そして、その期間にはご先祖様もあの世からこちらへ帰ってきます。
家族や親せきが家に集まることによって御先祖様に現在の様子をお伝えするいい機会にもなります。
しかし、最近はいろいろな理由でお盆に墓参りに行かない・行けない人がいます。
その場合は、いつ行けばいいんでしょうか、行かなくてもいいんでしょうか。
お盆にお墓参りしないのは非常識!?バチ当たる?
仕事が忙しく休みが取れない、遠方で行くことができないなど、
お盆にお墓参りができない人もいます。
また、せっかくの長期休みなので、家族旅行をするという人も多いと思います。
そういう場合は、事前にお墓参りに行くことで御先祖様への気持ちを
忘れていないという想いが伝わるでしょう。
もし、事前に行くことが難しいなら、お盆が過ぎた後でも大丈夫です。
お墓参りに行かないとバチがあたる、などと思うこともあるかもしれません。
でも心配はいりません。お墓参りはいつ行ってもいいんです。
また、行けなくても気持ちだけでも、お墓の方角に向かって
手を合わせるだけでも気持ちは届きますよ。
供養はお墓や仏壇を拝むことだけではありません。
御先祖様にとってはお墓参りにも行けないほど忙しくがんばっている、
ということが一番の供養になります。
でも、周りのお墓は綺麗掃除されて、花がお供えしてあるのに、
自分の家のお墓は汚れて、お花も何もお供えしていないとなると、
自分も気になるし、周囲のお墓をお参りする人にも、手入れがされていないと思われるでしょう。
そういった場合は、掃除をしてくれる代行業者を手配したり、
墓地の管理者に相談するといいでしょう。
お盆のお墓参りしない場合の気遣いとは?
では、お盆にお墓参りに行きたいけど、行けないという事が
どうしても気になるという方は、どうすればいいでしょう。
その時は、行けるときに行けばいいんです。行けない理由は様々です。
御供養しようと思う気持ちが大切なんです。
宗派によっていろいろですが、お盆の時期はお寺で卒塔婆を立てることがあります。
御布施・卒塔婆料がかかりますが、お寺に相談すれば、卒塔婆を立ててお経を読んでくれます。
地域によっても違いがあると思いますが、地方独自のお供え物もあると思います。
昔を思い出したり、地方の知り合いに聞いてその料理を作ってお供えするのもいいですね。
自宅で供養することもいいでしょう。
精霊馬(ご先祖様が乗るキュウリの馬やナスの牛)を作って準備しましょう。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください↓
精霊馬のほかに、お花やお供え物を準備した盆棚を作ることで
お墓参りに行かないとしても、自宅でしっかり供養することができますよ。
置き方としては精霊馬は迎える時は内向き、送る時は外向きに置きます。
お墓参りに行けなくても御先祖様に思いは伝わるはずですよ
お供え物を送るのもいいでしょう。
お供え物は地域や家庭によっても、違いはあると思います。
日持ちするお菓子や親戚が多く集まるところであれば分けやすいものを
選ぶといいですね。もし、食べ物が余ってしまうならお金を包むことも可能です。
実家などに送る時には相手に相談するといいですね。配達する場合はお盆前に
届くように手配しましょう。
お盆のお墓参りの意味!なぜした方がいい?
お盆にお墓参りをするという事には、どういう意味があるのでしょう。
単にお盆だからという形式なことだけではなく様々な理由があります。
お盆の始まる前日(最低でも12日)までにはお墓の掃除をしますよね。
お墓はこの世とあの世をつなぐ出入り口になっていて、お墓はご先祖様の家の玄関と
いう事なんです。自分の家もそうですが、玄関が綺麗だと気持ちいいですよね。
御先祖様にとっても同じことです。なので、13日にお墓参りに行って、あの世から
やってくるご先祖様を迎えに行くんですね。
中には子孫の家がわからない御先祖様がいるため迎えに行って家に連れて帰るという話も・・・(^^;)
そして、お墓に帰る時も迷わず帰ってもらうために送っていきます。
私の家や近所でも、お盆にはそうやって送り迎えをします。迎えに行ったときは
“行きますよ~”と声をかけ、送る時には“帰りますよ~”と声を掛けています。
でも、お盆期間中ご先祖様はこの世(家)に戻ってきていると言われているのに、
なぜお墓参りに行くのでしょう。お墓に行ってもいないはずなのに?
その理由は、霊となったご先祖様は同じ場所にじっとしているものではないので、
お盆のお墓参りは先祖に手を合わせに行くだけではなく、行くことに意味がある、
と言うことだそうです。そのため家に帰ってきてもあちこちうろうろしたり、自分の家
(お墓)に帰ったりするとか。想像するとちょっと面白いですね(^^)
このように、御先祖様の居場所やお墓参りをする理由にはいろいろな考え方がありますが、
一番の理由は「ご先祖様に日頃の感謝を伝える」事ではないでしょうか。
御先祖様は日頃から私たちのことをお守りしてくださっています。
お盆のお墓参りが子供のころからの習慣になっている人は、
特に理由を考えたことがないかもしれませんが、私たちは両親がいて、
その両親にも両親がいてその家の歴史ができています。
御先祖様から脈々と受け継がれているというわけです。
そのことを再確認し、ご先祖様を敬う気持ちと感謝の気持ちを伝える機会が墓参りという事です。
お墓参りはお盆期間中であれば、いつ行っても良いでしょう。
もし、お盆にお墓参りが出来ても出来なくても、
大切なのは供養するという気持ちだと思います。
心の中でご先祖様を思うだけでも十分供養になりますので、あまり気負わないでくださいね。
お盆にお墓参りしないのはどうなの?:まとめ
いつもお盆のお墓参りが出来ない方も、今回はたまたま行けない方も
今年は自分が出来る御供養をしながら、お盆を過ごされてみてはどうですか。
いつも通り、お墓参りができる人は家族や親戚の人たちと顔を合わせ、御先祖様
を思いながら近況報告をするのも楽しいでしょう。
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