トマトは、通年スーパーなどで見ることができます。
スーパーに並んでいるトマトは生色用だけではありません。
缶詰のトマトも、よく見られます。
保存も効くので、トマト缶を常備している人もいるのではないでしょうか。
ここでは、生トマトとトマト缶の栄養の違いや代用はできるのか、などについてご紹介します。
生トマトとトマト缶の違いは?栄養?
店頭に並ぶ生トマトは、多くはピンク系トマトと言われています。
これは、完熟前の状態で摘み取っていて、酸味も少ないです。
赤く熟してから取ると店頭に並ぶ頃には腐ってしまうため、その前に摘んでいるのですが、完熟よりも栄養価が落ちてしまいます。
一方、トマト缶で使用されるトマトは完全に熟しており、栄養価も高いです。
トマトの主な栄養素であるリコピンは、生トマトに比べて3倍と言われています。
一方、完全に熟している分、酸味は生よりも高めではあります。
また、加熱処理がなされているため、ビタミンCやビタミンBは少し失われています。
ただ、もともとトマトに含まれるビタミンCやビタミンBはそこまで多くはないので、あまり問題にはなりません。
なお、トマト缶には、トマトがそのまま入っている「ホール」と
小さく切られている「カット」がありますが、この二つは栄養価的には変わりません。
トマト缶を見るとき、イタリア産で安いトマト缶を見かけたことはありませんか?
イタリアは夏の日差しが強く、年間を通じて降雨量の少ない地中海性気候にその大部分が属していることから、トマトの栽培が盛んです。
生食用トマトは世界第7位、加工用トマトは世界第2位で、日本にもトマト缶がたくさん輸入されています。
イタリアは日本よりも日差しが強いため、トマトに含まれるリコピンの量は日本のトマトよりも多いと言われています。
安くてしかもリコピン豊富なトマト缶、日本のトマト缶よりも、イタリアのトマト缶の方がとてもお得ですね。
生トマトとトマト缶はお互い代用できる?
では、生トマトとトマト缶はお互いに代用できるか、といえば、そうもいかないかと思います。
まずは、トマトを使ったサラダを作りたいのに、生トマトはない。
けど、トマト缶ならある場合。
生トマトは酸味が弱く、サラダなどの生で食べたい場合は適しています。
一方、トマト缶はリコピン豊富ではありますが、酸味が強く、そのまま食べるには抵抗のある人もいると思います。
調理の際に、砂糖や蜂蜜などで酸味を和らげる人もいます。
また、サラダは野菜のシャキシャキ感を楽しむ料理でもありますが、
トマト缶は水分が多いので、食感としてはサラダには向いていないのではないでしょうか。
一方、生トマトはたくさん種類があり、酸味や糖度のバランスも様々です。
お気に入りのトマトを見つけるのも楽しいでしょう。
サラダの見栄えを考えると、やはり、トマト缶は難しいかもしれません。
ただし、カットのトマト缶をドレッシングのように使用したり、みなさん工夫しているようです。
トマトのスープを作りたい。手元には生トマトがあって、トマト缶はない。
もちろん、生トマトを使ってスープやソースを作ることもできます。
酸味が少ないので、トマト缶を使うよりも食べやすくて口当たりは良くなるとは思います。
お好みで、カットの缶詰やホールの缶詰いずれにも代用できます。
ホール缶の代用の場合は湯むきしてください。
この場合、加熱処理が加わるので、生トマト内のビタミンCやビタミンBは失われます。
なので、スープなどの加熱する料理では、生トマトでもトマト缶でも、栄養価的には変わらなくなります。
生トマトで代用しても美味しいですが、スープなどの加熱料理ならトマト缶を使うメリットは大きいと思います。
カットや湯むきの下ごしらえは省けますし、
調理の過程で、コンソメなどの調味料を入れると酸味も柔らかくなります。
栄養価を考えると、トマト缶を使用したいところです。
なお、同じトマトを使用したケチャップやトマトジュースもあります。
トマトジュースはトマト缶の代用品として使えますが、
ケチャップはしっかりと味がつけられているため、トマト缶の代用としては使いづらいです。
どちらかといえば、隠し味などに使用する方が向いています。
生トマトとトマト缶の栄養の違いや代用:おわりに
生トマトとトマト缶の栄養の違いや代用はできるのか、についてご紹介してまいりました。
近年、テレビでもトマトのリコピンの効果は常に紹介されており、
積極的に食べていきたい野菜の一つになっています。
とはいえ、旬である6-8月とそれ以外では、値段に差があり、旬以外ではあまり手が出せない、なんて声も聞きます。
その点、トマト缶は生トマトとは違い、季節によって値段に差はないのが嬉しいですよね。
生トマトもトマト缶も、どちらもいいところがあり、料理の幅を広げてくれます。
是非とも使い分けて、楽しく美味しくトマトを食べていってください。
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